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気功法師範研修交流会(03.12.6)での廖赤陽教授の話
  3、気功練習の目的と方向性

   その答えは簡単明瞭である―「万法唯心」。こころとはなにか、その答えを探りつつあるための練習である。
   心が変われば、すべてが変わる。そういう意味で、気功養生法は、「養心」であり、「養身」ではないのである。
   しかし、その「こころ」とは、決して道徳説教のような空論ではない。体を変えなければ、こころも変えられない。

   そういう意味で、健康法としての気功練習、内気の蓄積、心身の陰陽バランスの調節、気候の変化に応じた生活スタイル、衣食住の面での養生など、いずれもかけてはならない。さらに、心身の状態の改善は必ず、なにかの仕事において具体的に応用できる。
   たとえば、ビジネスマンにとってのビジネス、主婦にとっての家事、学者にとっての学問、治療家にとっての治療術など、自分のやるべきことであれば、これをやり遂げなければならない。仕事の疲れやストレスは、心身の健康向上の格好の研磨剤となる。 また、心身状態の向上は、必ず仕事の成功と結びつく。
   老子は「聖人は無為のことに処り、万物作りて辞さず」といっている。
   つまり、修行の達人は、無為自然の生き方をしているが、自分のやるべきならなんでもやり遂げる。煩わしい日常生活から逃げ出し、社会・家庭に対して果たすべき責任と義務を放棄して、気功練習の気持ちのよさという自己完結の世界に閉じ込めることは、無為自然ではない。気功の練習は、ある程度の非日常的な体験であるが、気功そのものは、日常性のなかにのみある。

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