| オンライン気功講座 5、中国医学から見たSARSの予防と治療 最近、SARSの問題は世界的な関心事となっている。SARSの蔓延は、人々の生命を脅かしているだけではなく、その影響は経済、貿易、政治、社会心理などの面に広く及ぶ。これまで、SARSに関して、西洋医学による制度的な対応を主に報道されている。 無為気功養生会は北京の中国中医研究院の柳長華教授を招き、この講座では、中国医学の視点でSARSを原理的に把握することを試みる。 主な内容: 気功、養生、手技療法、東洋医学、中国問題、日本・大陸・香港・台湾貿易・旅行などに関心のある方の参加を広く歓迎する。 場所:横浜市西区宮崎町25(TEL.045-241-0005) 市従会館の第1〜第3会議室 による上記の講義が行われた。 柳教授はその報告において、次のような示唆深いことを指摘した。 2.伝染病は、中国の歴史上、「瘟疫」と呼ばれている。今回のSARSも、その症状から見れば、歴史上に見られる瘟疫とほぼ同じである。 3.西洋医学は還元論のような方法論を持って、SARSの発病源を突き止めることに没頭しているが、いまだそのウイルスの正体が完全に明らかになっているとはいえない。中国医学は、ウイルスを見つけ出してそれを殺す、という西洋医学の視点と異なって、患者の正気を助けて病気を回復させる方法を重視する。なお、SARSの治療に優れた効果を上げている。それに合わせて中医薬によるSARS治療の原理とその処方を紹介した。 4.中医薬は、患者一人一人の体質に合わせた弁証論治の方法だけではなく、一味、多くても三味の漢方だけを採用して、大規模の伝染病の予防と治療することが可能であり、社会的・制度的医療手段としても適する。 5.中国医学の最も優れた治療法は、予防にある。人体の正気を養い、「四時」という季節の変化に順応する養生学は、瘟疫の予防にもっとも効果がある。 6.養生学は、歴史上、人々の日常生活に浸透している。春節、清明節、端午節、重陽節など、伝統の祝祭日に現れる風俗習慣は、単に飲食文化だけではなく、養生学の瘟疫予防に重要な意味を持つ。これにあわせて、日本でも日常的によく使われている多くの種類の薬草や食品を紹介した。 7.「五運六気」説から見れば、今年は癸未年であり、その前半は湿熱の気が盛んで瘟疫を起こりやすい。六月以降になると自然に収まると予想できる。いまは、その予測が的中していると思われる。 8.最も重要なことは、精神面での準備である。六十年も大きな伝染病が経験していない人類にとって、平和な時期こそ危機意識を持つべきである。 |
|