師範のひとこと

2005年9月
無為気功養生会師範 真木

  京急線の車窓から、まもなく品川駅というところで、毎年、小さな秋を楽しみにしています。大きな銀杏並木が黄色く輝くのが見えます。今日はまだ薄緑でしたので、まもなく会うことができるでしょう。
  こういうこともありました。仕事を終えてから急いで横須賀線に乗り、北鎌倉の円覚寺の境内に着くと、真っ赤な大きな紅葉と会うのを楽しみにしていたことも。夕暮れ時なので、いつもお日様と追いかけっこです。回りには誰も居ず、時々お坊さん一人二人に会うだけで、この美しい紅葉をいつも独り占め、どうしてこの時間に誰も居ないのだろう、残念なこと。まもなく葦原神宮のある山から今日最後のお目様が木々の間から差し、アッという間に消えてしまします。また来年もと自分に言い聞かせてから、もう1、2、3年が経っています。いつか360度の赤黄色のパノラマの山々に囲まれてみたいと思っています。空き時間とふところ具合と体の調子とタイミングの4拍子が、都会の生活では、いつもどこか欠けているようです。
  さて、気功にもどりますが、基本の調身、調息、調心という言葉を聞いたことがあると思います。先日、鶴見の総持寺に線香を買いに行った時、ちょうど若いお坊さんたちが長い廊下をいっせいに拭き掃除をしている姿に出会いました。それはみごと!波のように次から次へと、皆リズムをもって拭いていました。私の小学校時代を思い出します。昔も今も変わらない修行僧の姿を見ました、ここにある曹洞禅の冊子の中でも調身、調息、調心について書かれています。調息については、座禅をするとすっきり爽快になるのは、セロトニン神経が元気になってα波となるから。これは「吐く」ことに意識を向けるのだと。またお坊さんの唱える題日は韻を含んだ偈文でできているので、これを唱えることによってセロトニン神経が活性化され、α波がでるとのことも。ただ、最終的には調心が一番大切だと結んでいました。この調心と調身とは一体のものですが、これから気功の実践を通して徐々に理解できると恩いますのでがんばりましょう。

=もどる=
=メインページに戻る=