| 弟子の日常
2005年9月
無為気功養生会 真木気功教室 大江
それは,あるお葬式でのできごとでした。
「ちょっと大江君、手伝ってくれんかなあ。」
「いいですよ、何しましょう?」
「案内板を持って向こうの交差点に立っててくれ。一時間半でいいから。」
「…」
喪服を着て、「何々家」と書かれた案内板を持った私は、池袋駅東口からまっすぐにのぴる大通りの、とある交差点に立ったのです。
「ただ立ってるのも能がないなあ、気功でもやるか。丹田呼吸もやっちゃおう。」
「何節やろうかなあ、案内板持ってるしなあ。金龍起舞はちょっと目立つなあ。」
「うん、第1節、金龍攪海。下半身だけでやろう。j
「だぶだぶのズボンはいてるからな、ちょっと腰落としてもわからないだろ。」
「ナマケモノみたいにゆっくり動けばだいじょうぶ。ずっと見てる人はいないからな。」
案内板を中丹田の位置に両手でささえ、そっと腰を落とした私は、ゆっくりと上体を左へまわします。
左から来た顔見知りの会葬者が「ご苦労様です」「ウスッ!」
次にゆっくりと息を吐きながら右へもどすと、5秒で真正面へ来てしまい、そのまま15秒息を吐き続けます。これ以上出ない,というところから、息を吸いながらゆっくりと右へまわします。退屈することもなく、時は過ぎてゆきます。
一時間半後、式場へもどりながら「あれっ、足が全然疲れてない、ふ・し・ぎ!」
気功やっててよかった!
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