劉老師と一指禅功
劉永言老師と一指禅功
一指禅功は中国の代表的な医療気功の一つです。達磨大師より嵩山少林寺に教えたと伝えられています。
一指禅功は少林寺の中でも一師相伝の形で代々伝授されてきました。
1946年、84歳の[山見](ケン)禅法師が少年の劉永言先生を唯一の弟子にして、そのすべてを教えた後、弘法のためにシンガポールにわたり104歳の年でその地に円寂しました。
その一指禅功を受けづいた劉永言先生は、東洋医学の家系の6代目の長男であり、のちに大学の医学部に進学し西洋医学を学びました。卒業の後厦門中医院の医者となり、のちに厦門新華衛生病院の院長を務めました。1980年代から、劉先生はフィリピンに移住し、マニラで一指禅功クリニックを開き、多くの患者を救いました。
劉先生から伝わってきた一指禅功は、さらに、「一指禅功」と「一指禅功点穴療法」の二つの部分に分けられます。そのうち、一指禅功は本格の禅修行体系であり、一指禅功点穴療法はその臨床治療の体系です。
劉永言先生は60年にわたって医療の第一線に務め、その一指禅功を以て数えきれない患者を救いました。
劉老師の気功動画
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一指禅功と禅修行に関する関係論文
著者名かタイトル名をクリックすると論文が表示されます。
廖赤陽
「劉永言先生と一指禅気功点穴療法」
(マニピュレーション 国際手技療法の情報誌 Vol.13 1998年3月)
一指禅功と禅修行に関する論文を赤陽老師が以下の内容でまとめました。
1.劉永言先生について
2.一指禅気功と一指禅点穴療法
3.一指禅点穴療法の応用
劉錫ひ
「気功と現代医学の原理について」
(2004年養生の旅での講演)
劉錫ひ先生は、劉永言老師の息子で、西洋医学と東洋医学の二つの博士号を持つ医者です。
現代医学の視点から気功養生の原理を分かりやすく説明した一文です。
廖萃萃・廖赤陽・大村行広
「一指禅功点穴療法と中薬を併用した間質性肺炎治療例の検討」
(『世界医学気功第五届代表会議曁第七回学術会議論文集 2012年6月)
間質性肺炎は、日本では国家認定難病の一つです。本論文は一指禅功点穴療法と漢方を併用した症例研究です。
日色雄一
「一指禅功点穴療法による小児の治療2例」
(『世界医学気功第五届代表会議曁第七回学術会議論文集 2012年6月)
喘息と中耳炎は、小児によくみられる病気です。本論文は、一指禅功点穴療法による臨床治療の症例研究です。
廖赤陽
「中国の一指禅功の呼吸法」
(『大法輪』2012年7月、『呼吸法とマインドネス』大法輪閣、2018年3月、第139-146ページ)
呼吸法と気功の「調息法」の違いや、一指禅功の修行の調息の方法、原理とその目的を解説する一文です。
廖赤陽
「気功から見た悟り」
(『大法輪』2014年12月)
禅功は悟りを開くための実践的方法の一つですが、その禅修行の実践に当たり、体と心のどちらも偏ってはならないことを説く一文です。
廖赤陽
「般若心経と気功」
(『大法輪』2014年2月)
一指禅功の実践から般若心経を読み解きます。
廖赤陽
「気功養生の視点で読み解く白隠禅」
(『大法輪』2015年10月)
白隠禅師がかかった禅病とは何か? どのように治ったのか? その臨床の症例分析から白隠禅師が唱えた禅の神髄を理解する一文です。